プレーオフはどうするべきなのか・私案のようなもの 

 水を向けられながら書きあぐねているうちに、すっかりタイミングを逃しました。主だったことはほぼ他の方々に言われてしまった感もありますが、それでも書いておこうと思います。プレーオフ制度改革の私案のようなものです。
 
 ロッテがプレーオフを制しリーグ優勝を決めて数日後、高ぶった気持ちも少し落ち着いてきたところで自分が思ったのは、
「もしプレーオフ7試合を全て公式戦の延長として勝率計算したならば、ロッテは結局2.5ゲーム差の2位でしかない」
ということでした。まぁ現状の制度下では紛れもなく優勝ですので、そのこと自体への喜びは失いませんでしたけど。

 3位以内であれば無条件にプレーオフ出場権が与えられるという現状のルールには大いに不満があります。半年余りに及ぶ公式戦で積み重ねてきた勝ち星、そして下位チームへ付けたゲーム差が怖ろしく軽んじられているように思えるからです。一応上位チームには開催権や「5ゲーム差以上=1勝」のアドバンテージは与えられますが、所詮小手先のもの。公式戦で積み重ねた結果は、単純に数値化して置き換えられるほど価値の薄い物とは思えません。

 個人的にプレーオフとは敗者復活戦という認識です。比較的競った展開で公式戦を終え、惜しくも紙一重の差で敗れたチームへラストチャンスを与える、みたいな。そこからすれば現状のプレーオフは下剋上に過ぎる気がします。出場権はもっと厳格にして然るべきでしょう。

 「5ゲーム差で1勝のアドバンテージ」ではなく「2位以下と首位が5ゲーム差以内ならプレーオフ開催」くらいの厳しさでいいと思います。そして過去を紐解けば、こういうプレーオフ制度は実際にあったのですね。実現はしなかったそうですが。

1983―85年 年間26回総当り(同130試合)を行い、1位と2位のゲーム差が接近した場合(5ゲーム差以内)に、最大5試合のプレーオフを含めた変則1シーズン制を採用(勝率はそのプレーオフ開催分を合わせたもので計算)したものの、優勝チームが余りの独走だったので実際には行われず「幻のプレーオフ」といわれる。
プレーオフ制度 (日本プロ野球)-Wikipediaより)


 ほぼ自分の理想と一致する制度ですので、これを踏まえて私的改革案として提案いたします。


●公式戦の順位を踏まえ、1位チームと2位以下とのゲーム差が接近した場合(5ゲーム差以内)は、3位以内の該当チームでプレーオフを行う。
 5ゲーム差以上開いた場合は開催しない
●但し3位チームは、2位と3ゲーム差以上開いた場合はプレーオフ出場権を失う。これは仮に第1ステージ3試合を全勝したとしても順位では上回れないため。
●上記条件へ合致しても勝率.500未満のチームはプレーオフへは出場できない
●開催試合数は2位vs3位は最大3試合、1位vs2位は最大5試合。第1ステージを2位vs3位、第2ステージを1位vs第1ステージ通過チーム、とする。
●開催権はそれぞれ公式戦での上位チームへ与える。
プレーオフは公式戦の延長として行い、変則1シーズン制とする。
 勝敗・勝率および公式記録類は全て公式戦の記録として扱う。

●勝率・ゲーム差で下位チームの最終上位通過の可能性がなくなった時点で打ち切り。


 これを今年のプレーオフへ当てはめれば、第1ステージは開催なし、第2ステージはロッテは1敗でもした時点で終わりとなりますが、個人的にはこれくらいの厳しさでいいと思っています。公式戦をプレーオフ出場権争いの予選的な存在へ収束させないこと。そして公式戦においてのソフトバンクの1位通過・ロッテが西武へ付けたゲーム差の価値の維持。以上のことは、プレーオフという「紛れを生むもの」を行うのであれば、これくらい制度に縛りを設けてやっと保証されると思うのですが。

 小手先の案しか出せませんが、公式戦の結果をできる限り尊重させるためのものとご解釈いただければ幸いでございます。

コメント

 そもそもメジャーのように地区が分かれておらず、1シーズン制でプレーオフを開催すること自体に無理があるんですよね。「盛り上がり」を期待した結果なんでしょうけど、何とも理不尽な制度です。
 メジャーのような「リーグ構成上によるプレーオフ」、ゴルフのような「同位によるプレーオフ」、かつてのパ・リーグ、Jリーグのような「前後期制によるプレーオフ」が本来の制度。今のパのプレーオフは、論理的な根拠がまるでない状態。いわば無理矢理はめ込んだ制度ですから、なかなか出口は見つからないでしょう。
 一方で、今年のマリーンズのように「僅差で」シーズンを終えたチームへのチャンスや、何より劇的な試合の連続で空前絶後の盛り上がりを見せたという事実は見逃せません。

 正直な気持ち、第2ステージの第3戦がああいう形でひっくり返ったのはある意味よかったかと思います。別にマサの劇場とかいう意味ではなく、もしあのままスウィープで優勝していたら、それこそ大問題になっていたでしょう。以前このブログでズレータのコメントが紹介されましたが、せっかく盛り上がりを見せたパ・リーグの灯が再び消えかねないという事態もありえたと思います。それこそ暴動モノです。まぁ違う方向で盛り上がるかもしれませんが。第1ステージでマリーンズが当然の如く通過したことも同じです。
 それだけに3戦目が劇的な幕切れとなり、結果として第2ステージ自体が内容の非常に濃い、劇的なステージとなったことで「パの覇者はマリーンズ」と認める人も多くなったことでしょう。

 情けないですが、俺には改革案を打ち出す力量はありません。自身20年野球をやってますが、制度的な問題にはさっぱりです。それ故、どの形がもっともあるべき姿なのかを述べるつもりもありません。

 ただ、ひとつ言えること。昨年のプレーオフに始まり、新規球団参入や交流戦、上々問題や野球協約問題に二段モーション等のルール。近年になかったほど、今プロ野球界は様々な議論がなされています。「改革元年」と言われた今年ですが、何てことはない、「今までやるべきことをしてこなかったツケ」がこの有り様でしょう。「備えなければ憂いあり」ということです。であれば、早期結論は逆に更なる議論を巻き起こす可能性もあります。今まで眠っていたこれだけの問題、じっくり議論して結論を出すことを期待します。

 と言いながらも、ようやく前に進みだした球界です。いつまでもファンが楽しめる、盤石の体制と制度を作られていくことを願うのみです。

 私事ではありますが、今会社の草野球で、あの松中ですら成し得なかった2年連続三冠王が目前の私です。アジアチャンピオンと三冠王、まだまだ今年は終わりませんよ!

確かに

ソフトバンクのPO改正案の骨子は「上位チームが待たされる」日程上の不都合を訴えていたように記憶していますが、現行の枠組みの中で改正の落としどころを探るであれば、本来、これくらい厳格に運用するのが公平な気がしますね。
「甘い誘惑」を求めるもう一人の俺が「もっと刺激的な奴、頼む」と言っているのは内緒です(ノ∀`)

上々問題→上場問題

最後に、日本一になったとはいえ、「プレーオフの恩恵」という認識がプロ野球ファンにあるのは事実。
来年は完全優勝を期待したいですね。

…ボビーのメジャー移籍騒動の最中、直行はおろか将来は西岡や宏之、今江といった有望な若手が流出するのかな…なんて思った雨の日曜でした。

野球少年が理解できる仕組みつくりを

具体的には提案できませんが、もっとシンプルで野球少年が理解できる仕組みでないと、ファンのついてこない当事者だけの独りよがりのものになる恐れがあります。
娘の通う小学校の休日のグランドには、サッカーチームが2チーム練習しているのに対し、その脇で野球は数人しかいない状態で練習してました。野球人気低迷なんて言われて久しいですが、自分的にはめっちゃ盛り上がってるので何とも思ってませんでしたが、人気低迷は思った以上に進んでいます。その証拠に小学校で見たサッカーチームの指導者は20代30代の若い世代に対し、野球を教えている人はどう見ても定年後のひまつぶしで教えているような方々でした。
野球をする少年だけでなく、指導者すら少なくなっている状況は、野球人気の低迷は既に2世代目に入っていることを示しています。
親が野球を教えなくなってる今、少年達が野球をやりたいと思わせるような仕組みづくりが必要だと思います。

感情論が先にありきで、制度を考えても仕方がないですよ

コメントありがとうございます。

>くっきーさん
 あらゆる制度の導入・改革について言えることですけど、あちらを立てればこちらが立たずで、完全な正解なんて見つからないんですよね。プレーオフに関して言えば、公式戦の結果が即優勝とならない時点で既に存在そのものが不自然な訳で、ルール云々の各論以前に総論として「やる・やらない」自体をもっとしっかり詰めるべきだった。そこを見切り発車したままになっているよなぁ、と思います。
 ただ、見切りであっても導入したことで効果は現れました。優勝争いのチャンスが下位球団へ拡大されたことで、消化試合が減り終盤まで公式戦が盛り上がった。またプレーオフそのものも、当初の予想通りかあるいはそれ以上の注目と支持を集めた。地上波中継では巨人戦以上の視聴率が取れた。興行として客を呼べるソフトということ自体は、行ったことで実感を伴い理解してもらえたと考えてもいいのでしょう。
 だからこそこれは、制度上の問題の芽を摘みながら、しっかりと維持していかなければならない。どこまでやってもベストではなくベターな方法しか出てこない気はしますが「客を呼ぶ」ことと「付いた客を繋ぎ止める」ことが両立されるプレーオフへ育ってくれることを願ってやみません。具体案のない曖昧な締め方ですみませんが。
──来年は完全優勝を期待したいですね。
 船橋東武のパスタ屋のメッセージボードに、あてくしは「来年こそは一位通過!」と書いてきましたよw


>wallさん
 このエントリを書くにあたり「縛りのきついルールのもとでプレーオフを勝ち抜いた方が喜びはより大きい。たぶん」などという単純な感情があったのは事実です。素人レベルの案ゆえか理性よりも感情が勝っているのは誠にお恥ずかしい限りですが、より達成感の高い敗者復活戦であって欲しいとは思います。そのためには多少上位に有利になるのは止むなしかな、と。
 なおソフトバンクの言う日程の空白は、いくらか下位に有利とはなっても、上位にとって決定的な不利とはならないと思っています。ソフトバンク案は可能性として紛れの振れ幅が大きくなるだけのような気がするんですが、どうなんでしょうね。


>怪人君さん
 子供もたやすく理解できるために、可能な限りルールを単純化したのが今のプレーオフ、なのかもしれません。心の片隅で「正直このままいじらずに続けてもええやん」とも思い始めてきてますが、不公平感を無くすこと以上に、もっと注目を引くようにルールを変えていくことは、仰るとおり野球の裾野を拡げていくためには大切かなと。
 プレーオフ制度は公式戦とポストシーズンを盛り上げる起爆剤として、充分魅力的なソフトであることはハッキリしたようですからね。球界全体をよき方向へ変えていく、その仕組みの一環として大事に育てて欲しいと願うものです。

魚力サイコー

魚力の社長が、我等ロッテファンを貸切にして招待してくれました。
祝勝会の模様を撮ってる新聞記者を多数いました。明日の新聞要チェックだぜ!
アジア一になったらまた呼んでくれるって言ってたけど良かったら行く?
魚力の社長はホンマのロッテファンで懐かしい話もいっぱい聞けました。
また行きたいのでアジア一。そして来年も勝利の美酒に酔いたいものです。

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